月桃紙壁紙は94cm巾の(有効92cm)50m巻の紙壁紙です。    
    糊付機を通せますので、基本的にはビニールクロスと同様の施工方法ですが、オープンタイムを要する等の注意点があります。以下にまとめましたので、ご注意願います。また、Sタイプは特別の配慮が必要です。Sタイプの注意点を必ず守って下さい。    
             
       
             
    ■プラスタボード    
    丹念にパテ処理をして下さい。ネジ、釘類はサビ止めを行って下さい。    
    リホーム、貼り替えの下地は、更にシーラー処理を必ず行って下さい。    
    下地とパテの濃淡がはっきりしているときは、カラーシーラームヘン(ヤヨイ化学)を推奨します。    
             
    ■ベニヤ下地    
    丹念にパテ処理をして下さい。ネジ、釘類はサビ止めを行って下さい。    
    シーラー処理を必ず行って下さい。    
             
    ■多孔質下地(ケイ酸カルシウム板、ALC板、モルタル板)    
    糊の下地への吸収を抑え、下地の接着強度の均質化を図る為、充分なシーラ処理を行って下さい。    
             
    ■特殊な下地(金属、プラスチック、ペンキ塗り下地)    
    下地の強度が十分ある事を確認して下さい。油分、汚れをふき取り十分シーラー処理を行って下さい。    
    金属下地は傷がつくとサビの原因になります。    
             
    ■推奨シーラー ヤヨイ化学 カラーシーラームヘン    
             
       
             
    糊の希釈率と塗布量は糊のメーカーの指定値を参考にして下記の要領で行って下さい。    
             
    ■糊の希釈率はビニールクロスよりやや濃い目です。    
    標準希釈率は 糊:水=10:7 程度  
             
    ■塗布量はビニールクロスよりやや多めです。    
    標準的には160〜180g/u    
    ビニールクロスの1,2倍程度です。    
             
    使用する糊は、月桃紙壁紙の特徴を活かすために、ゼロホルマリンタイプをご使用下さい。    
    《例》 ヤヨイ化学 ルーアマイルド    
     矢沢化学 ウォールボンド100    
             
    ■ボンドを混合するとアイハギが早く発生しやすくなります。また、変色の原因となった事例の報告もありますのでご注意下さい。ボンドを使用するときは、糊付け後なるべく早く貼り付け作業を終了して下さい。    
             
       
             
    糊付け後10〜15分の時間を経てから貼り付け作業を開始してください。    
    このオープンタイムを取らないと、糊が壁紙に馴染まず、硬いので貼りにくいばかりでなく、膨れの原因になります。    
             
    ■オープンタイム中はたたみ方に注意し、折り目が付かないようにして下さい。    
             
    ■施工可能時間は糊付け後おおむね1時間です。    
    1時間を越えるとアイハギが発生しやすくなります。    
    糊の濃度が薄かったり、塗布量が少なかったり、ボンド等の合成樹脂系接着剤を使用するとアイハギが早くおこりやすくなります。    
             
       
             
    ■施工後の環境の急激な変化は目地隙の原因になります。エアコンで乾燥させたりしないでください。    
             
    ■ローラーを強くかけすぎないように注意してください。    
             
    ■なで付け、エア抜きは丁寧に確実に行って下さい。    
             
    ■粘着剤付養生テープの使用は極力避けて下さい。    
             
       
             
    Sタイプは和紙の素材感を強調し、和紙特有の調湿効果を活かす為、表面処理を施してありません。そのため    
      1、防汚効果      
      2、撥水加工      
      3、目地隙予防効果      
    がありません。したがって以下の注意点に留意願います。    
             
    重ね貼りをして下さい。(5mm以上)    
    付きつけや重ね切りをしますと、糊の乾燥とともに0.5mmの目地隙が必ず発生します。    
             
    ■施工中に汚れが付かない様に十分に注意して下さい。    
             
    ■糊付機を通す事は問題ありません。